行くの?

 

 

「うちに連れてきなよ、犬いるけど・・・」

母の言葉で、うちの老猫の寿命が伸びました。急な引越しが決まり、飼っていた猫を手放さなくてはならなくなって、途方に暮れていたところでした。小型犬がいるけど、なんとか仲良くやっていけるよ、という母の言葉に甘えて猫を預けました。

 

 

 

 

 

 

車に乗るのが大嫌いで、乗せるとすぐ運転席の下にもぐりこみ「ナーオナーオ」と停車するまで叫び続けます。よっぽど怖かったのか「着いたよ~」といっても今度は出てこない。運転席の下からひっぱりだそうとすると8つの爪が車のマットにしっかり食い込み一苦労。おまいはなぜ出てこないwww


やっとの思いで実家につれていき「ワンコと仲良くね、迎えにくるまで頑張っていてね」と言うと、もうふてくされてコッチを向きもしない。
母から聞いた話では、かなりワンコを嫌っていたようです。ワンコは人懐こい性質なので、新しい仲間だと思って距離を狭めてきますが、猫はそういうのが大嫌いなので逃げる専門w

それでも、次第に仲良くなるかと様子を見ていたら、1週間もしないうちに家出w
近所を探し、新聞にも出したりして捜索するも一向に見つからない。あきらめかけた3週間後、家の前で鳴いてる猫の声w
3週間放浪してやつれた彼は、見ず知らずの実家に戻ることを決意したようで、すんなりと家に入ってきたそうです。
猫は、人じゃなく家につく生き物なので、もしかしたらワタシの家をめざしたのかもしれません。でも川が何本もあって超えられなかったのかも。

 

 

 

 


しぶしぶ実家に戻り、キライな犬と数年をすごし、ついにワタシのもとへ戻ってきました。それが12年前の出来事です。

 

 

 

 

 

今、彼は18歳。老猫だからといって特別扱いすると早死にするというポリシーのワタクシにそだてられた彼は、病気もせず 出来ずw 健やかに生きてきました。
虚勢手術してから妙に臆病になってしまい、散歩にでるのもおっかなびっくりおっとり。でも、重いペアガラスの引き戸も必死で開けて脱走し、
庭木に登ってみたり(降りられなくなり救助したことも数回w)。

地震のあと迷い込んできた子猫を飼うことになったときは、心底迷惑そうで、子猫が成長し自分に挑んでくるようになると逃げ回りました。それでも、度が過ぎると重いネコパンチをくらわせ年長者たる態度を示したものですw

そんな彼が、食事をしなくなって数日たちました。今日は水しか飲んでいません。さすがのワタシも、ついにペースト状のフードをあげましたが、なめるだけで食べる体力すら残ってなさそう。ついに迎える旅立ちのために、次第に軽くなってきた体重をさらに枯れさせようとするかのように、1日中寝てばかり。たまに起き上がってフラフラと人の後を追い、途中でしゃがみこみます。

どんな試練も乗り越えた彼が、行ってしまうなんて想像できないけど、潔癖な彼がトイレじゃないとこにそそうするようになり、ご飯食べても忘れたかのようにまた欲しがったり・・・。
その日が近いことが伝わってきます。行くの?ほんとに行くの・・・?気持ちよく見送りたいけど、見送るべきだと分かってるけど、やっぱり寂しい(ノ_-。) 

人で言えば大往生といったところでしょう。とりとめもない思い出をあれこれと思い出しながら、記事にして残しておきたくなり、書いてます。

って・・・・単なる胃もたれだったりして?とがった草たべなさいよ、草ををを!

 

 

 

 

10歳くらいの頃。
「PCなんてしてないで遊んでぇや」
「いや、仕事してるんです、どいてくださいw」


今はもうPCの前にたちはだかる体力がない 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。