茨城県フラワーパークのイルミネーション
三脚も持たずに夜のイルミネーションを見に行ったので、FOTO LOGに載せられるようなシロモノは無いのだけど、逆にブレたせいで幻想的に撮れちゃった写真だけ載せておこうかな。
福岡・佐賀・長崎への旅
大好きな飛行機に乗って初の九州へGOGO!
目次
1.福岡
1-1 LCCに乗ってみた
アメリカ・オランダ・中国と各国の飛行機が並んでいます。乗り物全般すきなんだけど、飛行機は別格に大好きなワタクシ。こんな光景には鼻血が出そうに(笑)。
目玉が飛び出すほど旅費が安いと聞いてLCCに乗ってみようと思いたつ。シートの形状を調べ、好みのシートを採用してたピーチに決定!バスでも新幹線でもヘッドレストのせいで下を向かねばならいので疲れるし、百害あって一利なしだと思うのだけど、必ずヘッドレストが付いてて不思議だなーと思う。あれは要らない。
離陸へ向けて加速しはじめゴーゴーとうなりを上げると私のテンションも一緒に上がっていきます(笑)。滑走路を加速していく機体。速い速い。景色がびゅんびゅん流れていく。うおー(笑)と叫びたくなるのをぐっと我慢。他の乗客の皆さんも大興奮よね!と、そっと見渡したら寝てる人もいて、慣れた大人だなあと感心。
めっちゃ大興奮のうちにふわりと離陸しました。ジェット機は離陸距離1500mほどで時速300kmに至り離陸するというけど、体感では500mくらいで離陸した感じでGがすごかった。
機首を上げて飛んでいく機体。この日のお天気は小雨だったので雨雲に突入し、暫く上を目指すとぽんと雲の上に出ました。雲に機体の影が小さく写って可愛い。眼下を見下ろすと割と地形が分かる程度の高度で飛んでいるようで、こんな山脈が見えました。どの辺を飛んでるんだろう?こういうとき「あー、それは南アルプスだよ」とかサラリと言える人はかっこいいな。
早朝なのできっと朝日が眩しかろうと推察し、右の翼側の席を予約したのでこんな雄々しく光る翼を見れました。青空との対比がいいなー。光の粒子って速度には影響されないんだね。
血圧あがりそうなほど大興奮の120分のフライト。ついに福岡が見えてきてしまいました。あーもう終わりか・・・。願わくばあと3時間くらい乗っていたかった。
1-2 志賀島
チェックインまで時間があるので志賀島をドライブすることに。志賀島への道が「海の中道」といって道路の左右が海という楽しい地形が見れます。マップの細くなってるところは、道路の両脇がすぐ砂浜ー海となっていて特に楽しい場所。ただ、車を停める幅も少ないのでオフロード車以外は埋まらないように細心の注意が必要です。
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日本海側は白波が立っていてちょっと荒々しいイメージ(下記写真)だけど、道路反対の湾になってるほうは穏やかな海で海水浴するならこっちだそう。
1-3 ホテル ルイガンズ
夏に賑わうであろうリゾートホテル。こんな粋なウェルカムメッセージが☆ 福岡の町並みを描いてるんだって。
目の前はビーチ、そしてホテル内にプール。夏は楽しそうなホテルの11月は閑散としていて落ち着いた雰囲気。若いスタッフさん達も素晴らしくて「え、そこまでやってくれるの?」という驚きを沢山いただきました。
海に面しているので日没を見ながら夕食にしたい(と思ったけど、朝日は見れても夕陽は見れないとのこと。方角的にそうだった!)。今回は「テイスティングディナーコース」という量は多くないけど人気メニューを集めたコースを選びました。
お料理を運んでくれるサーバー(?)さんが気さくに話しかけてくれて、お料理の話から身の上話にまで発展して(笑)、すごく楽しいディナータイムになりました。
夕飯を終えて部屋に戻ると夜のとばりがおりて、プールサイドのライトアップがとても綺麗でした。
朝食ビュッフェは豊富な種類がずらりと並んでいました。土地の物もたくさんあり、朝カレーは本格カレーという渾身の朝食です。
朝食を食べているうちに朝日が登ってきました。夜の雲が次第に光りだす光景に胸がいっぱいになります。美しい空を見ながら朝食だなんて、嬉しすぎた
2.佐賀
佐賀は山が多い県で、紅葉スポットが沢山あります。ホントもうムキーっとなるくらい行きたい場所だらけで、旅のプランニングは悩みに悩みました。見なかったことにしよう!と行き先をひとつずつ削ったのが唯一のストレス(笑)。
2-1 武雄神社
こんな小さな鳥居が進入禁止を必死でアピールしてる神社入り口。可愛い。「下馬」と書かれていて、ここで馬(車)を降りてねって意味なんだね。欲しい。欲しすぎるw
ご祭神はタケミカヅチ・フッツヌシ・シオツチノヲジ。佐賀で鹿嶋神社の祭神タケミカに会うなんて!
武雄神社の境内から大楠までの道は綺麗に整備されていて歩きやすく、しかもこの通りの紅葉のトンネル!いいタイミングで訪れることができてテンションだだ上がりの筆者
ほどなく大楠が祀られている小高い山へ到着すると、空気がガラリと変わります。少し霧っぽくなっていたこともあるけど、ひんやりとした神聖な気が満ちていました。
中の空洞は広さ約12畳、ちょっとしたタワー位の大きさです。スケール感が狂ってしまうような、異世界に紛れ込んだような、世界観としてはトトロの世界が合ってるかも。
自分の中心を失っても尚そびえ続ける姿が尊い。意識のチャンネルを合わせてみると、役目が終わるのももうすぐ、でもその時まで全力で守るという雄々しい覚悟と優しさが伝わってきて思わず手を合わせました。自己中心的に生きてきた私たちはどれだけ許してもらってきたのだろう。もう甘えちゃダメダと改めて思いました。
2-2 御船山楽園
武雄神社に隣接してる御船山は、神功皇后が新羅征伐から帰った時に「御船」をつながれたことから名付けられたそう。スケール感(笑)。前身は「萩の尾園」という佐賀藩第28代武雄領主・鍋島茂義によって造営された庭園。
御船山鉛筆状の岩が密集して露わになった地形が特徴的な御船山は、荒船山などと同じメサと思われます。メサは、超古代の植物の細胞が化石化したものなんだけど、どんだけデカい植物だったのよ?と驚く。
登った先に何があるの?という好奇心だけで登る山道。ぜいぜいぜいぜいぜいぜい(笑)。ぜいぜいの先にあったのは武雄市内を見下ろす見晴台でした。
2-3 チームラボ:かみさまが住まう森の廃墟と遺跡
御船山楽園には過去に保養所(?)だった廃墟があり、それを利用してアート展が開催されています。下記は「廃墟の湯屋にあるメガリス」なる作品。メガリスは塊という意味らしく、江戸時代の庭園・近代の保養所・そしてこのメガリスが表すのは時空が交差しているという表現なのかな。
この模様は、予め記録された映像を再生しているのではなく、人々のふるまいの影響を受けながら刻々と変化していているらしい。私たちが入室した直後は美しく青い流紋だったけど、一回りするころにはこんな花模様になりました。
下記はホテルロビーに作られた「森の中の呼応するランプの森とスパイラル」という作品。人の動きに呼応して光が伝搬していくというのだけど、異世界の衝撃が強すぎて、ランプの動きを追うどころではなかった(笑)
ホテルの入り口の自動ドアが開くと外の景色が見えて、距離感を取り戻すことができる。そのくらい異世界・異次元空間になっているフロア。
色はいろんな色に移り変わっていくらしく、ホテルカフェのお姉さんは「緑が好きです」と言っていた。人は無意識に自分のオーラを読むものだから、癒し系の人なんだろうね。
ランプの光しか光源のない暗闇にこっそりとカフェがある。カフェというかカウンターとお姉さんが居る(笑)。よく見るとお品書きも小さなランプに照らされていた。歩き回って汗をかいたので「柚子緑茶」という文字がとてつもなく魅力的に映りオーダーしてみる。柚子の爽やかな風味が・・・と思っていたら、ピリっと辛い。柚子は柚子でも柚子胡椒だった。この辺りは柚子胡椒が名産なのかな?美味しかった!
2-4 嬉野温泉
7月に見た夢で「嬉野」という文字がばーんと出てきて、なんなんだろう?と不思議だった。そうこうするうちに九州へ来ることになり、どこへ観光しようかな?とマップを見ていると「嬉野温泉」という文字が見えてトリハダがたった。
今日のこの日を予知していたのか、夢がこの地へ誘ったのかわからないけど、とりあえず来てみた次第。
来てみたけど、夢の意味は分からなかった。
人の魂(?)は4つ位に分かれて修行を積むようになっていて、自分の他に3人くらいの魂のソースを同一にする存在がいるらしいから、その中の一人がこの地にいるのかもしれないね。だとしたら、精一杯がんばってね、と祈った。
この後、長崎まで足を伸ばす予定なんだけど、なんとも風呂から上がれない。動きたくない。もっとずっとこうして見ていたい。と、お山に訴えたら「いつもそばにいるよ、僕らは同じだから」と返ってきた。佐賀の紅葉も、茨城の紅葉も同じ意識体なのだからこれっきり会えないなんて思わなくて大丈夫、という意味らしい。そういえばそうだねぇと思い、やっと湯船から出ることに。
3.長崎
長崎だって~!私の人生でこんなに西に来ることがあるなんて・・・って感慨深い。家から1400キロも離れた長崎までなぜ足を伸ばしたのかというと、ハウステンボスにあるホテルヨーロッパでクラシックコンサートが無料で(宿泊者)見れると聞いてね、どうしてもどうしても見たかったんだよね。
生のバイオリンを初めて聴いた。バイオリンていえば、イケメンバイオリニストのDavid Garret をずっと聴いてきたから、人の心にしみこんでいく切ない楽器だと思ってたけど、今日の演奏は、とっても力強くて男性的な演奏で、しみこんでいくと言うより、問答無用に浴びるという感じで圧倒された。やっぱり演奏する人によって全然違うものなんだなー。
セットリスト
1st stage : トリオマキシマム(ウクライナ出身の男性ボーカル3人組)
Killing me softly / Close to you / If / The Rose / We are the world
2nd stage : ヨーロピアンアンサンブル(Vio:Sarkozi Pavol/Baranyi Zoltan/ Pia:Vera Kuusiku
Eine Kleine Nacht Musik:Mozart / Liebesleid:Kreisler / Por una cabeza:Carlos Gardel / Walz No.2:Shostakovich / Hara Martisorului:Dinicu / Four seasons"Winter":Vivaldi / Schindler's List:john Williams / Sabre Dance:Khachaturian / Hangarian Dance No.5:Brahms
3-1 ハウステンボス
4.福岡空港(復路)
帰りのフライトが夕方なので、遊覧船での七ツ釜の見学を予定していたのだけど、高波のため中止になっていた。残念すぎる。
観覧船のマリンパル呼子で中止を知ったワタクシ、途方にくれて向かいのお店でいろいろ尋ねてみた。陸から見れる場所はあるけど今日は見えないかもしれないとおじさんは言う。更に、「どうしても行くなら乗せてってやるよ」とまで言ってくれた。この辺の人は本当に気さくで温かい。関東に戻りたくなくなるほど人情深い。
仕方ないので福岡空港へ戻ります。空港では「使用機材遅延のため30分遅れ」のアナウンスが。今日はことごとくついてない日。旅行ってそんなもんだよ。元気だせ私。
本当は、夕陽を見ながらのフライトが体験できるのかなと目論んで左側の席を予約したんだ。でもこの夕焼けタイムは、あっという間に過ぎていくもの。遅延などなろうことなら夕陽など見れるわけもなく
センチメンタルになっていても、離陸の魅力には勝てないワタクシ。ブレるの承知でばしゃばしゃ夜景を撮りまくる(ウザイので掲載は1枚で許してあげようw)
フライトはどうせ真っ暗で何も見えないと思いこんでいたけど、都市の光が宝石箱をひっくり返したように輝いていてすごく綺麗でした。小さな飛行機の窓に顔をぺっとりくっつけて90分後、成田に到着です。
往路は120分だったのに、復路は90分とはこれいかに?遅延した分を取り戻すようにスピードを上げて飛ぶとか?飛行機もやれば出来るものなの?笑
鷲子(とりのこ)神社
鷲子神社に行ってきました。
細い農道を抜けると鷲子山に繋がっていきます。立ち並ぶ杉の中のくねくねとした林道を進みます。
誰もいない小さな神社かと思いきや!!首都圏ナンバーの車がどんどん入ってくる。後で分かったのだけど、この神社のマスコット「フクロウ」が金運ご利益があるらしく、現世利益の亡者、いえ、お金エネルギーが滞った人が続々と来てるみたい。
縮尺がなんだか分からなくなってしまいそうな太すぎる杉。駐車場に車を停めて、太い杉が並んでる道を通り抜けると・・・
大きな紅葉が真っ赤に燃えていました。ようこそと歓迎してくれているかのよう^^
ここは栃木県と茨城県にまたがる神社なのでこんな看板が!楽しい^^
御手洗には竜神様
いろんな社殿を見てきたけど、色が塗られていない社殿にとくに安心感を覚えます。木の暖かい重厚感を感じるよね。
前のほうに書いたけど、ご利益主義の参拝が多く全体的に「俗世」を感じる境内。でもこの社殿、背が高く建てられていて、上の方は比較的澄んだ気が残っております。
雅楽が流れていて、祈祷が行われてるのかな?と思ったら、 社殿の柱に備え付けられたスピーカーから流れてた(笑)
この社殿の裏にはお稲荷さんに続く階段があります。途中まで階段を下りたのだけど、お稲荷さんが見えたら反射的にきびすを返してしまいました。稲荷がどうとかではなく、その周辺に落ちている気が「金くれー」というドロっとしたものが多いので、足を踏み込めなかったという感じ。
参拝をし、上の方に残った神聖な気をいただいて帰ります。立派な山門を見下ろしてパチリ。華美でない門に心惹かれ、なんともどっしりと落ち着く気分になります。見るだけでグランディングしてしまう門すごい。
空気の澄んだ朝の内なら見れそうですね。
二荒山神社もそうだったけど、参拝客が多い神社は民を喜ばせようとする姿勢が伺える。宮司さん達の計らいなのかもしれないね。でも、神様としてその姿勢には賛否ありそう。民も神にすがってはならぬし、神も民にすりよらず、お互いの自立を尊重するのが敬意なのでは?って私は感じるのよね。
まだ落葉には間がありそうな紫陽花。神社では雨上がりの美しい瞬間をいただけることが多いな。ありがたいです。
フクロウは(不苦労)とされシンボルになっているらしいく、4~5mくらいある金のフクロウ像が祀ってありました。それはそれは下品なシロモノでお参りする気にもなれなかったけど、この銅像は可愛い。
おみくじをひいて鷲子山の神様からのメッセージを頂きました。最近は「恋占いみくじ」とか「金運みくじ」とかの占いグッズとして、何か小さなアイテムを仕込んであるお神籤をよく見かけますが、おみくじとは似て非なるモノという感じがして、私はシンプルなほうを選びます。
賑わう参道は、こんなお店もたくさん。
鷲子神社、神社は神社でも、金運に特化した商業施設といった感じの場所でした。金運だとされるタイガーアイ(天然石)やヘビ彫刻のブレスやら、フクロウモチーフのアイテムやら、宝くじを入れる金色の袋やら、宮司さんもノリノリ一丸となって売り上げに貢献してる様子です。
神社らしくない神社という印象なのだけど、神様はそこに集う人々のご利益主義を「よかろうよかろう」と暖かく見守っているのも感じました。一般的にご利益主義のエネルギーはシリアスでドロっと重いのだけど、この神社の気が陽気で軽いのは、人々が懐の大きな神様のあぐらの中で楽しく遊んでいるからなんだろうな。
楽しく遊んでる人の輪で、「もっと神聖に!」なんてやるのは野暮の極みで、一緒に輪の中に入ってしまった方が楽しいものなんだよね^^
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奈良の旅
観音様が出てくる夢を見て、夫との雑談の中でそれを話したら、長谷寺の観音様を見に連れていってもらうことに。どうせ奈良に足を伸ばすなら、春日大社も行こうとなり結局、4泊5日の旅になりました。
単なる夢が現実となっていく面白さ、そしてその現実に意味があったんだと知る面白さ。流れがある。目には見えないけど確かに道があるんだな。
目次
1,春日大社
駅からバスで春日大社に向かったのだけど、近づくにつれて神獣シカさんが道路に普通に佇んでいるのを見かけるようになります。ナチュラルに歩道や車道にいるので、外国からの観光客の方も珍しそうにカメラを向けています。古来、我が茨城の鹿嶋神社から旅立ったシカの子孫たちと言いますが、鹿嶋ではこんなに放し飼いになってないよ~(笑)。行政側の大変さがしのばれますが、めっちゃ可愛いのでどうかこのまま放し飼いにしてほしいと思いました。
コチラがお辞儀をすると、ペコペコとお辞儀を返してくれるシカたち(笑)。外国人観光客の皆さんには『ニホンではシカすら礼儀正しい!』ともっぱらの評判だとか。
とはいえ、発情期の雄シカは気が立っているのか、「おらおらシカ煎餅くれよ!」と引っ張り・頭突き・ときには噛むらしいのでお気を付けください。どんなにつぶらな瞳をしていても油断禁物です。
春日大社に続く公園には、原生林の中と見まごうような大木がたくさん残っていて、とっても美しいです。なぜ私のカメラは広角が撮れないのだー悔しいー
シカと戯れつつ進んでいくと雰囲気のいいお茶屋さんがありました。朝ご飯がまだだったので、お参りより先にお腹を満たすことに。
栗やサツマイモが乗ったお粥や、お抹茶をいただくことができます。庭園には東屋もあり、戸外の神聖な空気とともにいただくと美味しさ倍増!
そうこうしていたら、先ほどまでパラついていた小雨が止んで、陽が差してきました。木々にとって一番かがやくタイミングです。
春日大社のご祭神はタケミカヅチ。天孫降臨の際に、業を煮やしたアマテラスの命を受けオオクニヌシの元へ降りたった武神で、我が鹿嶋神宮のご祭神でもあるので、勝手な親近感があります(笑)。鹿嶋でも春日でも、”荒々しい武神”というエネルギーはそれほど感じないのは、守護神として天界から見守ってくれているからかもしれません。
晴天の境内から、この万燈籠が再現してある藤浪之屋に入ると、目が慣れるまでちょっと異様な雰囲気です。武神タケミカヅチにお参りした歴代の武将が奉納した燈籠の他にも沢山の燈籠が展示されているのだけど、燈籠以外の照明がないので、黄泉の国へ来てしまったかのようなひんやりとした空気を感じます。
本殿では結婚式が行われていました。参拝客にフツーに見られてしまうのはちょっとお気の毒だけど、白い綿帽子の背中はとっても美しかった。
春日大社をあとにして駅までテクテク歩く。奈良漬けを買ったり、ガラス屋さんでブレスレットを買ったりと、これも楽しい時間。でも車移動に慣れた田舎モノのヒザは限界に近づいていて(笑)、途中のカフェ・ド・クリエでひとやすみ。モンブランとアイスティーが美味しかった。このアイスティー、なんだかとっても美味しかったんだけど、何が入っているのか、私の舌が思い出してくれない。マサラ?じゃないよね。
2,石上神宮(いそのかみじんぐう)
移動の沿線にあるので行ってみたくなったという安易な参拝(笑)。最寄り駅が天理駅なので天理教の神社?と勘違いするもそうではないらしい。ご祭神は剣(ツルギ)なんだって。神社事情に疎い私としては、祀られているのが神様ではなくモノやヒトというのが不思議でならないのです。八百万の神を大切にするのが日本神道といことかな。
さっきまで暑いくらいの晴天だったのに、急に暗くなってきて、鳥居をくぐった途端に土砂降りに!次に大神神社に行く予定だったのにもう夕暮れ?と焦りつつ参拝(参拝の意味なし!)、待っていてもらったタクシーに駆け込んだら雨が止むという不思議。
3,大神神社(おおみわじんじゃ)
天理~石上神社~大神神社をタクシー移動、約4千円。ほとんど夜になりかけた大神神社。神社の夜は魔の時間なのでなるべく行かない方がよいと聞きます。ここでも大慌てで参拝するも、こんなの参拝じゃない!明るい時間帯にもう一度ちゃんと出直して来ようと決意する帰り道。
※反省点
最大の反省は寝坊したということ。1日で3カ所回る予定だったのだけど、じっくり見て歩くと時間が足りなくなった。消化不良で参拝したがゆえに、翌日も同じ場所に行く事になって、タクシー代と時間の無駄と言わざるを得ないな。とはいえ急いで回るのは意味がないので2カ所が丁度良いのかも。
奈良の街は、柿が鈴なりになっているのをたくさん見かけました。「柿食えば 鐘がなるなり法隆寺」だもんね。それと金木犀がいい香りを漂わせていました。
という訳で明るい時間帯の大神神社。ご祭神は三輪山という日本最古の神社、とか、日本屈指のパワスポ、という紹介文は沢山あるのだけど、私的には最初に外観にシビれてしまいました。黒と金という渋い配色。同じ配色の灯り。両翼が上に沿っていく屋根の形。どれも感性にびんびんと訴えかけてきます。いろいろな寺社仏閣に行きましたが、悪趣味だったり質素だったり頭でっかちだったりして、でも神社に美的感覚は必要ないよねと思っていたけど、大神神社の渋さはピカイチだー。こんなにかっこいい外観なのにホームページでも全然フィーチャーされてないのはなぜ。この渋い外観にも誰か気付いて~(笑)
ご祭神は三輪山と書きましたが、正しくはオオモノヌシノカミ。妻モモソヒメは、夜しか現れない夫オオモノヌシの姿を見たいと願いました。すると願いを聞き入れた大神は、姿を見ても決して驚いてはいけないと言いますが、現れた蛇に驚いた姫は叫んでしまいます。麗しい青年へ姿を変えた大神は、叫んだ姫を責めもう二度と会えないと三輪山へ飛んで行ってしまいました。悔いた姫は箸で女陰を突いて絶命してしまいます。という悲恋物語があり、三輪山に行った大神を祀っているのだそうです。
靍の恩返しもそうだけど、やっぱり驚いてしまうと思うのよね。傷つける意図がないのに相手を傷つけた・怒らせたという自責の念は想像に容易い。だから、個人的にはモモソヒメの魂を鎮めてあげてほしいと思ってしまいます。
個人的には夫が白蛇だと分かったらめっちゃ楽しいし嬉しいんですけど(笑)。人外ってロマンあるなーって。なんて書くと神社フリークの方々に大目玉かな。でも、神様だからって必要以上にへりくだったりする必要ないって思うのよね。私たち人類だって、肉体スーツを来てるけど神性は内在しているから、潜在意識レベルでは上も下もないと思うのよね。ただそのレベルになると、めっちゃ敬意を払いあう関係性なんだろうなとは思います。
大神神社の上には内社として荒魂(あらみたま)を祀る狭井神社(さいじんじゃ)があります。その奥にはご神水を飲める場所があります。日本屈指のパワースポットの水だけに「くれくれ、もっとくれ」という荒いエネルギーが充満していたので、せめて感謝をと祈りました。
周囲の恵みに気付こうともせず、自分を満たすのは誰かや何かや神様だと思いこみ、自分が満たされないのは誰かのせい、と責任転嫁する心のありようは、底なしの瓶のよう。底なしの瓶に何を何杯そそごうが満タンになることはありません。まず自分で自分を満たすという努力をしなければ、どんなにありがたいご神水も無駄というもの。ご神体への入山を許可され、ご神水を口に出来るという奇跡に感謝をすると、有限資源である水が他の参拝者の方へあまねくゆきわたるようにと願うようになり、独り占めしようなどとは思えなくなります。
三輪駅の駅前にある可愛らしいカフェは「三輪座」さん。日本酒アイスクリームにも心ひかれるものがありましたが、冷たい甘酒をいただきました。ここのにゃんこが人懐こくて、「にゃ~おいで~」と呼びかけると「にゃ~♡」と言いながら出てきてくれます。存分にもふもふナデナデさせてもらいましたー♡
4,橿原神宮(かしはらじんぐう)
ご祭神はカムヤマトイワレヒコさん(後の神武天皇)。建立はたしか明治頃だったはずなのだけど、その広々とした敷地や穏やかな空気感に、私は飛鳥時代の風景を重ね、砂利の上を木靴でぽくぽくと歩く神官さんたちが見えるような気がしました。
このシンプルながら雄大な屋根、とってもいいな。ひろーい境内にシンプルな建物が建ってるありようは、なぜか天界を連想させます。明治という近代の建物なのに、いにしえの時代や天界を感じさせるのは、平和な空気が満ちているからでしょうか。
私は、参拝するといつも、ご祭神から私へのメッセージとしておみくじを引かせてもらうのだけど、今回どこの神社のおみくじも不思議と同じようなメッセージで、
『今までの悪かりし運も開け栄ゆるなり
春の日の暖かに和らぎ 花咲き匂う如く』
橿原神宮でこのメッセージを見たときは「ついに終わり、弥栄の世が来るんだな」と感激して涙が止まらなくなりました。弥栄の世が来るというか、私自身の心が180度平穏になってきていることを感じるのです。それに伴って喜び事もどんどんやってくるので、ここ最近は感謝の涙、感激の涙を流すことが100倍くらいに増えました(笑)。これからは、自分自身を愛し慈しみながら生きることに専念していきたいな。
さて、いよいよ次は長谷寺の観音様に会いにいきますよ
5,長谷寺
真言宗豊山派の総本山。私的には超有名なお寺で、「いつかはクラウン」的な位置づけなんだけど、長谷寺駅はこんな感じの閑散としたところです。ここから徒歩で20~30分と言われますが、アップダウンが激しいので覚悟の上で臨みたいところ(大げさ)
駅自体が割と高いところにあり、駅からずどーんと下ったあと、またがごーんと登ってやっと長谷寺に到着します。
アップダウンを攻略してやっと長谷寺に到着しても、君よ油断するなかれ。登廊399段が待っておりますよ(笑)。一段一段は低く、大人だと一歩半くらいの幅に設定されている理由は、攻め込まれたときに歩きにくくする為だそう。ちなみに私の歩幅だとめっちゃぴったりでした(誰ですか足が短いとか言う人はw)
夢に出てきた観音菩薩さまが特別に間近で見られ、足に触ることもできるんだって!ラッキー!
そんな軽いノリで長谷寺に足を踏み入れましたが、いざ目の前にしたら、癒しのエネルギーが爆風となっていて私は身動きができなくなってしまいました。後ろに並んでる人が一人か二人いたのは重々分かっていたけど動けない!腕に止まった蚊に扇風機を当てると逃げられなくなると言うけど、まさしくソレ状態。
夫が「足に触らせてもらえ」と勧めてくれるけど動かないし、そもそも私ごときが触れてええのん?触れたら爆風で粉々になるんちゃうの(波動砲かw)?観音様を仰ぎ見れば涙が滝のようにざーざーと湧いてくるしで、軽くパニくった~。
日本全国津々浦々の遍く一切を照らすエネルギーの起点はこんなに爆風だった。それを観音様はおひとりでやってのける。観音菩薩様のその迷いのない覚悟、潔いお姿に、私も霊的な癒し手の端くれとして深く感銘を受けました。迷ったり引っ込んでるんやない、大事なのは愛や、と教えてもらった気がしました。
堂の中には我がヒーロー空海様も鎮座しておりましたが、あの生体反応・・・というか生きてるように見える・・・なんなら小さいおじさんに会ってしまったような感覚なのは・・・やっぱり生きてるからなんだろうかー!?今まで伝説のヒーローと思っていただけに、あの生命感にはビビりました。んーなんというか、生きていてほしいというみんなの願いがそうさせているのか~?
もう少し経てばモミジが真っ赤に染まり、その紅が床に映る。それを「ユカモミジ」というらしく、新緑の頃は「ユカミドリ」だそうです。今回は時期をはずしていたけれど、美しい対比の写真が撮れて満足です!
駅から長谷寺へ向かう途中にあったお食事処「長谷路」。古民家カフェのような感じでこじんまりとしたお洒落なお店です。
6,熱田神宮
天皇即位の儀に際して、三種の神器のひとつ草薙の剣が祀られている熱田神宮でも祭礼が行われていました。祭礼中の撮影は禁止されていたため、お写真がありませぬ
皇室の即位の礼が行われている東京は雨模様で、祭礼のときだけ雨が止んで虹がでていたと言われてますね。天候も祝福する皇室。一方、名古屋では気持ちよい快晴で、揺れる木漏れ日が祝福の歌を歌っているようでした。
父に認められ愛をもらいたいがために、一生を戦いに捧げたヤマトタケル。山の神イノシシに負け深手を負い、最後は白鳥となって天に還っていったそうですが、ヤマトタケル物語には、子の心がひたすらに親の愛を求める健気さが読み取れます。日本武尊のみならず、親の愛をもらえず天に還るしかなかった御霊が安らかであることを祈らずにいられません。
7,オマケ
蓼科・清里ロマンチックTrip
梅雨のど真ん中。ちょっと降られてもしゃーない!と覚悟してましたが、帰宅まで一滴も降られないという奇跡の日程でした。灼熱の太陽から守ってくれた曇り空に大感謝です。
▆ 勝沼ワイナリー
山梨に入ると鉄製の頑丈なブドウ棚を作ってる家がたくさん目に付きます。田畑がない、全然ない!ブドウ棚の下は駐車場にしてるおうちも結構あって、ブドウが生活に密着してるのが分かります。そんな山梨にあるマンズワイン。お醤油のキッコーマンが親会社。勝沼ワイナリーにて工場見学(試飲つき)を体験。資料館で説明を聞きました。
昔の絞り機は雰囲気があります。ちょっとやってみたい感。地下に降りていくと樽の香りが漂うひんやりとした薄暗い場所。雰囲気あります。その後おまちかねの試飲タイム♡
ブドウだけでなくブルーベリーやカリンのワインもあったりして楽しめました。変わったところでは「黒蜜きなこ」のリキュール。私はやっぱり甘口が好きなので甘口を3本も買ってしまいました。
コンビナートみたいですがワインです。こんなにいっぱい作るんだから、どれほどブドウが必要なのか推して知るべしだよね。
▆ 御射鹿池(みしゃがいけ)
灌漑用のため池ですが美しすぎてCMで使われたりする池です。森が湖面に綺麗に映っています(画像を上下反転した訳じゃありません笑)。カレンダーで見たことがあるような美しい光景。こんなに鏡面っぷりなのは、酸性でイキモノが住んでいないからだそうです。
▆ 原生林
蓼科の大滝まで続く原生林。憧れたブナの森に迷い込んだようで感動しました。トトロの世界観に似たひっそりとした森と、流れる清流の音、そしてマイナスイオン。こんな贅沢な場所、大事にしていかないとなと思ったひとときでした。
シャッタースピードをあげて止まったように撮影してみたかったけど出来なかったT-T
▆ 蓼科高原
昭和に一世を風靡したような古びたリゾートホテルに宿泊しました。高度経済成長時代に若い世代を楽しませてきた老いたホテル。どこか寂しげで、でも雄大な自然の中で余生を楽しんでいるようでもありました。
清流を引き込み、流れる音までも景観のひとつとしているのか、清らかな川の音にフラフラと誘われて上流へと散歩してみました。
敷地の奥には小さな三角屋根のチャペルがひっそりと佇んでいました。かつてこのチャペルで式を挙げた人たちの光景が思い浮かびしばしぼーっと眺めさせてもらいました。みんな幸せになったのかな。
鐘も設えてありました。結婚式を経験してないワタクシ。誰もいないのでちょっと揺らしてみました。束の間の結婚式気分を味わいました。予想外に大満足(笑)
ホテル入り口に小さな祠。
その祠の下にはホテルを通りすぎた清流が落ちてきて、轟々と低いうなり声を上げていて本当に恐かった(笑)。普段はそんな柔な神経じゃないのだけどネ。
▆ 乙女滝
その流れを下流に降りていくと「乙女滝」を下から見上げる場所にたどり着きます。低いうなり声は、落下解放し絶え間なくはじけ続けています。落下点が高いので、激しい水しぶきに飲み込まれそうで、ここも本当に恐い!
▆ 清里
◯清泉寮
いくつかの商業施設や資料館などが山の斜面に点在するエリア。高原ならではの植物や特産物などがあり楽しめます。
スカビオサが元気に咲いてた。うちのスカビオサは滅亡寸前だよー
▆ 清里テラス
バブル期の清里ブームを知らないワタクシ、清里は初体験です。本当に素敵な場所ですね。見晴らしだけならどこにでもあるけど、お洒落なカフェやソファを配置することでゆったりと時間を過ごせる場所になってます。
夏期の日中のみの営業とのことですが、星空を見ながらワインを小さく乾杯♡なんてやったら恋におちてしまいそうですよ(流されやすい人)。
庭仕事が私を待っている
去年の7月に7年勤めた会社を辞めまして(心身の疲労)、ずっと家でのんびりしてます。家計と家族のおかげで、精神的な疲労からも立ち直りつつあります。それでも、いまひとつ「やるぞー!」ってみなぎってこなかった。やりたい事がみつからない、なんて寝ぼけた事を思っていたのです。
でも、花たちが咲き誇った庭に出ると、あれもこれも世話してあげなきゃ!となって、芋づる式にやる気も出てきちゃいました。燃料切れから10ヶ月、やっと再始動できたかな?てな感じの毎日を送っています。
オルレアは、こんな風にわーーーっと咲いて枯れていく刹那の花だけど、こぼれ種でどんどん増える頼もしい花でもあります。
オルレアの背が低いうちはカラスノエンドウと競争して負けそうになるので、カラスノエンドウをぽちぽちと抜いてあげないと群生を見ることができません(笑)
「桃栗3年、柿8年、柚子の大馬鹿18年」と言いますが、そういえば植えて3年目だった我が家の花桃。なんと小さな実がなっている!!!!しかも傷ひとつない綺麗な実!!やだもー嬉しい(笑)。とはいえ、食用の桃じゃないからたぶん食べられない。
かすみ草みたいなオンファロデス初体験。絶対忘れそうなカタカナ名です。オルレアと同じく、こぼれ種で増えるんだって。うまく増えると綺麗だろうな。
背後の長い葉っぱは、三春の滝桜の遺伝子を持つ苗。老いた彼女を見るにつけ、遺伝子を絶やしてはならぬという使命感で買ってきました(笑)
夫が帰郷時に手入れしている庭。ホワイトポプラの下には、水やりなど大丈夫ですからっ!という感じの砂漠バッチコイな植物が育っています。奥の薄紫がキャットニップ、右がオルレア、手前はシラー・ペルビアナ。
ホワイトポプラは生育が早いけど幹がとっても柔らかい木。強風でポキポキと枝を折られてしまいます。でもすぐ伸びる。雑草なみに旺盛!地下茎で増えるので花は咲きませんが、白い葉がキラキラしててめっちゃキレイです。キャットニップの手前の白っぽいこんもりしたのが地下茎で目をだしたポプラです。
ニッキの強い香りでにゃんこが恍惚になるキャットニップ(笑)。放任でこんなにキレイに咲いてくれます。むしろ砂漠じゃないと伸びすぎる。ラベンダーもそうだけど、ハーブは乾いたところが大好きなんだよね。