鷲子(とりのこ)神社
鷲子神社に行ってきました。
細い農道を抜けると鷲子山に繋がっていきます。立ち並ぶ杉の中のくねくねとした林道を進みます。
誰もいない小さな神社かと思いきや!!首都圏ナンバーの車がどんどん入ってくる。後で分かったのだけど、この神社のマスコット「フクロウ」が金運ご利益があるらしく、現世利益の亡者、いえ、お金エネルギーが滞った人が続々と来てるみたい。
縮尺がなんだか分からなくなってしまいそうな太すぎる杉。駐車場に車を停めて、太い杉が並んでる道を通り抜けると・・・
大きな紅葉が真っ赤に燃えていました。ようこそと歓迎してくれているかのよう^^
ここは栃木県と茨城県にまたがる神社なのでこんな看板が!楽しい^^
御手洗には竜神様
いろんな社殿を見てきたけど、色が塗られていない社殿にとくに安心感を覚えます。木の暖かい重厚感を感じるよね。
前のほうに書いたけど、ご利益主義の参拝が多く全体的に「俗世」を感じる境内。でもこの社殿、背が高く建てられていて、上の方は比較的澄んだ気が残っております。
雅楽が流れていて、祈祷が行われてるのかな?と思ったら、 社殿の柱に備え付けられたスピーカーから流れてた(笑)
この社殿の裏にはお稲荷さんに続く階段があります。途中まで階段を下りたのだけど、お稲荷さんが見えたら反射的にきびすを返してしまいました。稲荷がどうとかではなく、その周辺に落ちている気が「金くれー」というドロっとしたものが多いので、足を踏み込めなかったという感じ。
参拝をし、上の方に残った神聖な気をいただいて帰ります。立派な山門を見下ろしてパチリ。華美でない門に心惹かれ、なんともどっしりと落ち着く気分になります。見るだけでグランディングしてしまう門すごい。
空気の澄んだ朝の内なら見れそうですね。
二荒山神社もそうだったけど、参拝客が多い神社は民を喜ばせようとする姿勢が伺える。宮司さん達の計らいなのかもしれないね。でも、神様としてその姿勢には賛否ありそう。民も神にすがってはならぬし、神も民にすりよらず、お互いの自立を尊重するのが敬意なのでは?って私は感じるのよね。
まだ落葉には間がありそうな紫陽花。神社では雨上がりの美しい瞬間をいただけることが多いな。ありがたいです。
フクロウは(不苦労)とされシンボルになっているらしいく、4~5mくらいある金のフクロウ像が祀ってありました。それはそれは下品なシロモノでお参りする気にもなれなかったけど、この銅像は可愛い。
おみくじをひいて鷲子山の神様からのメッセージを頂きました。最近は「恋占いみくじ」とか「金運みくじ」とかの占いグッズとして、何か小さなアイテムを仕込んであるお神籤をよく見かけますが、おみくじとは似て非なるモノという感じがして、私はシンプルなほうを選びます。
賑わう参道は、こんなお店もたくさん。
鷲子神社、神社は神社でも、金運に特化した商業施設といった感じの場所でした。金運だとされるタイガーアイ(天然石)やヘビ彫刻のブレスやら、フクロウモチーフのアイテムやら、宝くじを入れる金色の袋やら、宮司さんもノリノリ一丸となって売り上げに貢献してる様子です。
神社らしくない神社という印象なのだけど、神様はそこに集う人々のご利益主義を「よかろうよかろう」と暖かく見守っているのも感じました。一般的にご利益主義のエネルギーはシリアスでドロっと重いのだけど、この神社の気が陽気で軽いのは、人々が懐の大きな神様のあぐらの中で楽しく遊んでいるからなんだろうな。
楽しく遊んでる人の輪で、「もっと神聖に!」なんてやるのは野暮の極みで、一緒に輪の中に入ってしまった方が楽しいものなんだよね^^
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